まろやんの徒然猫草

草紙といえる程のものでも無い道端の猫草ですが、その時々の興味があることを書き連ねていきます。

この愛は、異端。 感想・考察(ネタバレ有り) 第5話

漫画『この愛は、異端。』感想・考察(ネタバレ有り) ~第5話~

※既読者向けの内容になりますので、未読の方は是非作品を先にご覧ください。

この愛は、異端。 1 (ヤングアニマルコミックス)

この愛は、異端。 1 (ヤングアニマルコミックス)

 

第5話はよしのが研修旅行で東北の温泉地に行きます。森山先生待望の温泉回とのことでテンション上がりまくり、ツイッターの告知の日付すら間違えてます。落ち着け(笑)

 

 

 

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一週間の研修旅行、寝台車で東北の温泉地へ行くよしの。

ただ近年では寝台列車が不採算のため軒並み廃止になったと聞いた記憶があり、少し調べてみましたが…東北だと青森行きのカシオペアかな?でも2016年3月には定期運行を終えており、それ以降は不定期で団体旅行者向けのツアー運行に限られているようです。

近年は安価な移動手段なら夜行バスがメインとなり寝台列車は中高齢富裕層向けのゆとりある豪華なプランで差別化を図っているので、学生さんの旅行であれば日中の新幹線か夜行バスの方が現実的なのかもしれませんが…まあいいでしょう(ラファエル口調で)

 

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人見知りのよしのは 旅行の楽しみよりも他人と寝起きを共にしなくてはいけない不安からネガティブに。これだけ神経質なよしのですが、バアルとは7年間一つ屋根の下で寝起きを共にしてるんですよね。バアルが側にいて当たり前、バアルと一緒が日常の空気感。

そんなバアルとも一週間離ればなれになる寂しさをボソッとつぶやくよしのに、保護者モード全開でだっこを呼びかけるバアル。でも、いつもならなんだかんだ言って喜ぶはずのよしのが素っ気ない、そんなよしのの態度の違いをバアルは気にかけます。

 

バアルのよしの愛は

 ①保護者(父、母、兄等)としての庇護欲、家族愛

 ②恋人(ストーカー含む)としての好意、独占欲、嫉妬、情欲

 ③悪魔としての執着、独占欲、情欲、(魂への)食欲

ざっと挙げても以上のような、複数の感情がないまぜになっていると思います。前回の第4話で②や③の感情がすれ違いよしのとギクシャクしつつも、日常的に①の愛情がベースとしてよしのに注がれているのが見ていて切ないです。

 

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宿泊先の温泉で、ひとり物思いにふけるよしのの前に姿を現すバアル。よしのを見守るために魔力で女性に変装し、豊富な財力で全行程の宿泊先を押さえるその熱意と行動力はストーカーの鏡(笑)

そもそも今回だけでなく、中学や高校の修学旅行も同様に尾行していたと白状するバアル。この辺りの詳細については今後[ハレム]この愛は、異端。 ?ベリアル文書? 第1話で続きが読めるはずなので楽しみですね。

そして非日常のシチュエーションでいちゃついて二人の関係を回復させたいとぶっちゃけるバアル。元々きわどい会話もぶっちゃけるあけすけなバアルですが、そこはさすがに隠しなさいよと(笑)

 

ただ、普段通りの下品な下ネタを繰り出すバアルが実は前回の拒絶で傷ついていることに気づいたよしのは、旭君への淡い気持ちを捨て対価の続きを受け入れます。私はここからの一連のシーンで、以下の

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バアルの切ない表情とよしのの震える手、ここから更に

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対価の終わり際、名残惜しそうに再度お互いを求めるこのシーン(特に2コマ目)が最も官能的で切なく感じました。

よしのも決してバアルを嫌って拒絶したわけではなく、むしろ旭君の事が脳裏から消えてしまう程バアルに溺れてしまうのが怖かったから。契約の対価という無機質な名目で双方自分の気持ちに蓋をしながら、それでも本能的に互いを求め合うその表情がグッときます。

 

以上、第5話での諸々ポイントでした。次回は皆大好き、あの上司がいよいよ登場ですね!